企業が女性向けマーケティングを成功させる3つの方法
こんにちは。女性向けマーケティングの専門家ゆうさん。です。
今日は女性向けマーケティングを成功させるポイントについてお話していきます。
女性向けや男性向けなどというと、「男女差別だー」と思われるかもしれませんが、あくまで傾向だとご理解ください。
『女性向けマーケティングって、視野が広がるからおすすめだよ。』
女性向けマーケティングを成功させる3つのポイント
1)女性の意見を言える職場にする
当たり前と思われそうですが、女性の意見が入らなければ成功率は落ちます。
エステー化学さんの「シャルダンステキプラス」という商品をご存知でしょうか?
「機能のない、ただの飾りにコストをかけるべきではない」という男性社員と、「『カワイイ』という直感が購入のきっかけになる」と主張する女性社員とがぶつかったのです。結論を出すまでに多くの時間を要しました。
引用:日経ビジネス
https://business.nikkei.com/atcl/seminar/19nv/00124/00006/?P=2
左側に金色の鍵が付いてますよね。
飾りなので、鍵として使えるわけではありません。
そうです。完全な飾りです。
男性からしたら、物価が上がっているいま、使い道もないものを付けるのは理解に苦しみますよね。笑
しかし、この鍵があるからこそ『可愛い!!』となって購入の後押しになるのです。
結果、鍵を付けて発売1か月で100万個売り上げたとか!
女性の意見が通って良かったです。
価格も一般的なものより2~3倍高いのに売れる。
エステー化学さん素晴らしい決断です。
ただし、経営者が女性ではない場合、判断が難しくなるかもしれません。
経営者に女性が少ない現実
帝国データバンクの調査によると、女性社長はたった7.8%です。
女性管理職もたった6.6%。
女性社長比率調査(2018/5/22)
企業の女性社長比率は7.8%女性管理職がいない企業は50.0%(2016/8/15)
女性管理職の割合は平均6.6%(2016/8/15)
引用:帝国データバンク
景気・業界の動向記事一覧(年代別)
https://www.tdb.co.jp/report/
この現状を見るとマーケティング担当に、女性を何人か起用すればOKという問題ではありません。
- 意見が食い違ったときに、反対意見をいえる環境か?
- たとえ上司が却下しても、もう1度主張できる環境か?
『反対意見って男女関係なく言いにくいよね…。もし、上司に反対されたらもう言えないかも。』
『会社って調和を求められることが多いから、意見があっても言えないよ。
エステーさんは本当に好例だよね。』
『環境はすごく大切。
尋問みたいに聞かれても良い意見は100%出ない!』
女性が意見を言える職場を作りましょう。
それだけで女性向けの商品を作りやすくなります。
2)女性は答えを知らないことを前提とする
女性に限りませんが、消費者は答えを知りません。
スマホがなかった時代に、いきなり「スマホが欲しい。」と言える人はいません。
AとA´のどちらが良いかは選べますが、Bをいきなり提案する人はいないのです。
以下の食器についてのアンケートをご覧ください。
自分や家族の為に使用する食器にこだわりはありますか?
引用:HUMPTYーDUMPTY
お皿の使い分けで食卓がもっと楽しく☆【アンケートの結果から】
http://shop.humpty-dumpty.jp/blog/tableware/1840.html
56%の人が食器に「こだわりがある」と回答しています。
あなたが食器メーカーだったなら、こだわりの強いオシャレな食器を作ろうと考えるでしょう。
しかし、さらにつっこんで聞いてみると……
よく使う食器や好みの食器について、選ぶ時のポイントはどんなところですか?すべて教えてください!
引用:HUMPTYーDUMPTY
お皿の使い分けで食卓がもっと楽しく☆【アンケートの結果から】
http://shop.humpty-dumpty.jp/blog/tableware/1840.html
よく使う食器のポイントは
- 「電子レンジが使用できる」
- 「デザインがシンプル」
- 「盛り付けやすい形・サイズ」
「えー!こだわりは!?」
食器の場合、実用性が高い方が好まれるのが分かりますね。
オシャレすぎて、使い勝手が悪い食器は選ばれません。
アンケートは重要です。
ただし、アンケートですべてが分かるわけではありません。
『じゃあどうしたらいいの?』
実際の使う様子を掘り下げていこう
『女性の深層心理に注目しよう!』
女性向けの商品を作るときに、「ピンクにしたらいいんだろ」と思っている人は多くいます。
(ドキッ!!)
2019年最新!女性が好きな色ランキングのアンケートで好きな色を調査した時、確かにピンクは1番人気でした。
しかし、「女性だからピンクにしたらOK」というのは、あまりに単純です。
細部にこだわらないピンクは、ハッキリ言って安っぽいです。
- 商品をいつ、どこで、誰と使うのか
- どのように使うのか
- どうして使うのか
- 使用前後の不満はないか
- 一緒に使いたい商品は無いか
- 商品を使ったときのセルフイメージ
などを考えたうえで、商品を考えていきましょう。
3)女性向けマーケティングの失敗は当たり前
よくありますよね。
もちろん社内外に宣伝するのはOKです。
問題は、「チームを作ったんだから、売上が一気に伸びるだろう」という考え方です。
新しいチームを作ると、「すぐに大ヒットする」という期待をしがちです。
世の中そんなにうまくいきません。
期待値が高くなっていると、失敗を恐れます。
- プレッシャーがかかる
- 良いアイディアが出にくくなる
- たった1度の失敗でチームの存続が疑問視される
- さらにプレッシャーがかかる
負の連鎖が生まれます。
マーケティングは地味で地道な作業です。
テスト&改善できることが一番大切です。
本人も周囲も「失敗は当たり前」「次に改善したら良い」というスタンスで進めていきましょう。
まとめ:女性向けマーケティングの成功方法
- 女性の意見を言える職場にする
- 女性は答えを知らないことを前提とする
- 女性向けマーケティングの失敗は当たり前
実際に使っている人やターゲットとなる人たちに話を聞き、本音を探ることが重要となっています。
海外だとマーケティングのために、社員が消費者と同じ生活をすることもあるそうです。
女性向けといいつつ、良い商品ができれば男性にも喜んでもらえるので、ぜひともユーザーの心に刺さるようなマーケティングをしていきましょう。
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