フリーランスの仕事が“激変”した!ChatGPTで変わった働き方と注意点
【はじめに】
フリーランスとして一人で仕事をこなしていると、提案書、契約書、講座づくり、コンテンツ発信など「やるべきこと」がどんどん増えていきます。
私自身も、一時期は「この作業、あと何時間かかるんだろう…」と作業に追われる日々でした。
そんな私の働き方を根本から変えてくれたのがChatGPTでした。
単なるアイデア出しだけでなく、今では「契約書チェック」や「講座構成」「台本づくり」「モチベーション管理」にまで活用し、作業スピードが2倍、いや3倍になった体感があります。
この記事では、フリーランスとしてChatGPTを活用することで何が変わったのか、そして依存しすぎない工夫まで含めてお伝えします。
1. ChatGPT導入前のフリーランス業務の課題
フリーランスとして仕事をしていると、誰かに相談できるわけでもなく、すべてを自分一人で判断し、進める必要があります。
たとえば講座を企画する時。
1日かけて構成を考えたのに、数時間後には「やっぱり違うかも」と悩み始めて、別の案を作り直す…そんなことが日常でした。
作業の中でも特に大変だったのは、「構成を決めた後の迷い」と「契約書などの確認」です。
構成が決まった後に、迷いが止まらない
最初に考えた講座の構成は、「これだ!」と思ったはずなのに、いざスライドに落とし込もうとすると「本当にこの順番でいいのか」「受講者の満足度につながるのか」と、また不安になってしまう。
結果として、最初の構成を繰り返し練り直してしまい、本来は1日で終わるはずの作業に3日かかるなんてことも珍しくありませんでした。
スライドづくりの沼
構成に悩んだあとは、スライドに悩みます。
- 文字量は多すぎないか?
- デザインはシンプルすぎないか?
- 自分の「話す内容」と合っているか?
これらをすべて手作業でチェックしながら進めていたので、半日〜1日かかるのは当たり前。内容が濃い時や納得がいかない時は、1週間かかることもありました。
契約書や提案書が読めない・書けない問題
企業と仕事をするようになると、避けて通れないのが契約書や提案書のやり取りです。
特に契約書。
専門用語が多く、読んでも意味が分からない。ネットで調べても、似たような文例ばかりで「私のケースに合ってるのか?」と自信が持てず、何度も見直しては手が止まる…。
このストレスは相当なもので、「契約書の確認」という小さなタスクが1週間進まないことさえありました。
複数案件を同時にこなすと思考が混乱する
講師業、コンサル、執筆、事務作業、経理…
複数の仕事を同時に進めるフリーランスにとって、タスクの優先順位をつけることが最大の壁になることがあります。
やることが多すぎて、頭の中がこんがらがってしまい、結果どれも進まない。
そんな「多忙のフリをした停滞」状態に、私も何度も陥ってきました。
こうした悩みを抱えながら、「もっと時間があれば」「もっと早く進められたら」と思い続けていた頃、ChatGPTとの出会いがありました。
2. 実際にChatGPTで時短できた業務例
ChatGPTを使い始めてから、私のフリーランス業務は一変しました。特に助けられたのは、「頭の中の整理」と「手間のかかる書類作成」です。
講座構成の迷いが、ほぼゼロに
「こういう人向けに、こういう内容を教えたい」と入力するだけで、講座の大枠や構成案を一瞬で提案してくれます。
自分の頭の中だけで考えていた頃は、「これでいいのか?」という迷いが止まらずに先へ進めなかったのですが、ChatGPTに一度出してもらうことで、明確な土台ができました。
もちろん、そのまま使うわけではありません。あくまで“たたき台”として使うことで、自分の講座の構成を早く・深く考えられるようになりました。
スライドの流れや台本づくりもラクに
スライド構成や話す順番に悩んでいたときも、ChatGPTに「このテーマでスライドを作りたい」「分かりやすい流れにしたい」と伝えれば、章立てやスライド案を作ってくれます。
さらに、自分がこれまでに使ったスライドの文体やスタイルを入力すれば、私流のスタイルに合わせた台本まで作成可能。
特に助かっているのは、受講者の属性に合わせたカスタマイズです。
例えば、受講前にアンケートを取って「初心者が多い」と分かったら、ChatGPTに「初心者向けに調整するにはどこを変えたらいい?」と聞くだけで、言葉づかいや構成を提案してくれます。
提案書や契約書の「わからなさ」からの脱出
企業と取引する際の提案書や契約書は、専門用語が多くて難解です。
ChatGPTを使うことで、文章の意味を要約してもらったり、「この文言、もっと平易にできる?」と尋ねて書き直してもらうことで、確認作業が格段に楽になりました。
また書類を作成する場合も、ChatGPTにどうしたらいいかを聞いてたたき台を作成してもらっています。
実際、一般社団法人を立ち上げる際の書類づくりもChatGPTにサポートしてもらい、1週間以上かかると思っていた作業が、たった1日で終わった経験もあります。
音声入力との相性が抜群
私はブログやYouTubeの台本も、まずは音声で一気に喋ってしまう派です。
音声入力でベラベラ話した内容を、ChatGPTが整えてくれる。まさに“秘書がいる感覚”で、執筆のストレスがかなり減りました。
書くことは好きです。でも時間をかけるところとかけないところのメリハリを付けています。
最初はうまく使えない時期もありましたが、慣れてくると「こんなことまで頼めるの?」という驚きが続きます。
3. ChatGPTで“複数案件”を同時進行するための頭の整理術
フリーランスの悩みの一つが「いろんな案件が同時に走っていて、頭の中がパンパンになる」こと。
私も、講座づくり、動画台本、ブログ記事、法人の書類関係など、業務が重なるとパニック寸前になることがありました。でも、ChatGPTを“頭の外付けメモリ”のように使うことで、かなり楽に管理できるようになったんです。
「優先順位」を記憶させておくと迷わない
私がよくやっているのが、「ChatGPTに自分の優先事項を先に覚えさせておく」ことです。
たとえば、
- 今週は動画台本を最優先
- 提案書は金曜までに提出
- メルマガ下書きはできているがリライト必要
こういった情報を「今の優先タスク」としてChatGPTに渡しておくと、相談したときに「でも今は動画台本が最優先では?」と“思い出させてくれる”んですよね。
人間は、急ぎのものに振り回される生き物だからこそ、「見失いたくないこと」をAIに任せるのはかなり助けになります。
スレッドごとにテーマを分けて使う
ChatGPTでは、1つのスレッドに全部詰め込むと会話が混線します。
私は用途ごとにスレッドを分けています。
- ブログ構成用
- 講座づくり用
- 法人事務処理用
これだけでもかなり頭の中がスッキリしますし、話しかける時も「この話はこっちのGPTに」と自然に切り替えられるようになります。
4. 注意点:ChatGPTに頼りすぎない、フリーランスとしての“使いこなし方”
便利だからこそ、気をつけたいのが「頼りすぎ」のリスク。フリーランスにとってChatGPTは強力な相棒ですが、全てを任せすぎると“思考停止”になってしまうこともあります。
ここでは、私が意識している「バランスの取り方」をご紹介します。
「考えるべきこと」と「任せること」を分ける
ChatGPTに聞けば、どんな情報も“それらしく”返ってきます。でも、大切なのは「自分で考えるべきこと」と「任せていいこと」を明確に分けること。
私の場合、以下のように使い分けています。
- 自分で考えること
→受講生にどんな行動をしてほしいか、何を感じてほしいかなど、“講師としての目的”。 - 任せること
→構成のたたき台づくり、言い回しの修正、スライドや台本のフォーマット化など、“作業的な工程”。
この線引きをすることで、「ChatGPTに使われる」のではなく、「ChatGPTを使いこなす」状態が保てます。
手書きや対話も併用する
便利すぎると、スマホやPCにずっと向き合ってしまいます。
でも私は、あえて手書きのノートを使う時間を残しています。脳を動かす感覚が全く違いますし、柔軟なアイディアは意外とアナログから生まれることも。
また、壁打ちとしてChatGPTを使う一方で、リアルな人との対話もとても大切にしています。
「自分のことを話すのが苦手」と感じていた頃、ChatGPTに“コーチング風”の質問をしてもらって、答える練習をしていたのですが、やっぱりリアルな人の反応から学べることは大きいと気づきました。
情報の正確性は自分でチェック
ChatGPTは万能ではありません。間違った情報もそれらしく出してくることがあります。
たとえば契約書関連の文言で、「これは合ってるのかな?」と迷ったときには、必ず一次情報や専門家の資料を確認するようにしています。
私はChatGPTに「参考になったサイトを教えて」と頼んで、自分で出典をチェックする習慣をつけています。
5. まとめ|ChatGPTは、フリーランスの“頭脳の相棒”
フリーランスは本当にやることが多いです。
- 講座や資料の構成に悩む時間の多さ
- 提案書や契約書の日本語のややこしさ
- ブログや動画台本などの作成の大変さ
- 複数案件での思考の分散と混乱
こうした悩みが、ChatGPTの活用で大きく軽減されました。
音声入力で考えをスムーズに文章化し、
講座やスライドを一瞬で構成し、
法人書類の理解をサポートしてもらい、
タスクや優先順位の管理も手伝ってもらう。
“ただの時短ツール”ではなく、“一緒に考えてくれるパートナー”としてChatGPTを使うことで、仕事の質そのものが変わりました。
そして、何よりも大切なのは――
ChatGPTに任せられるところは任せて、本来考えるべき“人との関係”に時間を割くこと。
講師業やコーチングなど、人と向き合う仕事をしているフリーランスこそ、AIを味方につけることで“本当にやりたかったこと”に集中できると実感しています。
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