中小・個人がデジタルマーケティングで失敗する17の落とし穴と成功へ導く対策
「今年こそはデジタルマーケティングで売上アップ!」そう意気込んでいる個人事業主やマーケティング担当者も多いのではないでしょうか?
デジタルマーケティングの世界は、専門用語や複雑な仕組みが多く、 「何から手をつければいいのかわからない」「間違った方向に進んでいないか不安…」 と感じている方も多いですよね。
実際、闇雲にデジタルマーケティングに取り組んでも、思うような成果が出ないばかりか、時間や費用を無駄にしてしまう可能性も…。
そこで本記事では、SEOライティング歴6年以上、200個以上のキーワードで検索1~3位を獲得してきた実績を持つ私が、中小・個人が陥りがちなデジタルマーケティングの失敗パターン17個と、その具体的な対策を徹底解説します。
今回この記事を書いたのは、「認知度を上げたら売れるはず」と思っていた昔の私への手紙でもあります。
この記事を読めば、よくある失敗を回避し、最短距離で成功へと近づけるはずです。ぜひ最後まで読み込み、あなたのビジネスに最適なデジタルマーケティング戦略構築にお役立てください。
- デジタルマーケティングで失敗する17の落とし穴
- 注意点2. SNSのフォロワー数という罠:数より質を重視する
- 注意点3. 目的地不明の迷子サイト:目的が明確でないWebサイト
- 注意点4:各種デジタルマーケティングの特徴を知っておく
- 注意点5. SEO対策の過信:長期的な視点と最新情報のアップデート
- 注意点6. SNS疲れ:戦略なき運用は逆効果
- 注意7. 100%売れる広告はない
- 注意点8.コンテンツマーケティングの挫折:継続は力なり
- 注意点9. BtoB企業のホワイトペーパー軽視:成約率を高める強力な武器
- 注意点10. デジタルマーケティングは孤独な戦いではない:社内理解と協力体制
- 注意点11.情報公開に怯えすぎる:顧客の疑問に寄り添う
- 注意点12.値段をライバルに見られるのは当たり前
- 注意点13.ITリテラシー(情報モラル)の高い人材を配置
- 注意点14.画像や文章の無断使用はNG
- 注意点15.持続できる施策を行うこと
- 注意点16.締め切りを決める
- 注意点17.代行でマーケターを雇うなら信頼できる相手を選ぶ
- WEB活用後の集客効果の事例
- まとめ:中小・個人がデジタルマーケティングするときの注意点17選!失敗しないための秘訣 集客効果や事例付き
デジタルマーケティングで失敗する17の落とし穴
注意点1.アクセス数という幻想:成果に繋がらない数字の追求
「Webサイトへのアクセス数を増やせば、自然と顧客が増えるはず!」
多くの人がこのように考えているかもしれませんが、これは大きな落とし穴です。
なぜなら、デジタルマーケティングの最終目的は 「売上」 であり、アクセス数はあくまで通過点 に過ぎないからです。
【PVよりCVが重要】
- PV(ページビュー):ホームページ上で見られたページの数
- CV(コンバージョン):成約(申し込み・販売・問い合わせなど)
極端な例ですが、日本人向けの商品なのに、インドで広告を出しても意味がありません。インドは人口が日本より10倍多いので、アクセス数は10倍も増えるでしょうが売上には繋がりません。インドにも日本人はいますが、日本で広告を出した方が効率的です。
同じように、60代男性向けの商品を、10代女性に見てもらっても意味がないのです。
アクセス数やフォロワー数は分かりやすい数字なので、一喜一憂してしまいがちですが、そんなときはPVよりもCVだと思い出してください。
【対策】
- ターゲットを明確化: 誰に商品を届けたいのかを明確化し、そのターゲット層に響くWebサイト作りや情報発信を行う
- CV目標を設定: Webサイトを通して、最終的に顧客にどのような行動を取ってほしいのかを明確にする
- アクセス解析: Google Analyticsなどを活用し、アクセス数の推移だけでなく、ユーザー属性や行動履歴などを分析し、改善につなげる
注意点2. SNSのフォロワー数という罠:数より質を重視する
「フォロワーが多い=影響力が大きい=売上に繋がる」
これは、SNSマーケティングにおける大きな誤解です。
【重要】
- フォロワーの数を増やす: 誰でも楽しめる、拡散されやすいコンテンツ
- 買ってくれるファンを増やす: 商品のターゲット層に響く、共感や購買意欲を高めるコンテンツ
【対策】
- ペルソナ設定: どのような顧客に商品を届けたいのかを具体的にイメージし、そのペルソナに響く情報発信を行う
- エンゲージメント率を重視: いいね!、コメント、シェアなどのエンゲージメント数を増やし、顧客との繋がりを強化する
- 質の高いフォロワーを獲得: ターゲティング広告などを活用し、本当に商品に興味関心のあるユーザーを獲得する
注意点3. 目的地不明の迷子サイト:目的が明確でないWebサイト
ユーザーは、何か目的があってあなたのWebサイトに訪れています。
しかし、Webサイトの構成がわかりにくく、目的の情報にたどり着けない場合、ユーザーはすぐに離脱してしまいます。
【対策】
- ユーザー目線での設計: ユーザーが何を求めてWebサイトに訪れるのかを考え、わかりやすい導線設計を行う
- CTA(Call To Action)の設置: 商品購入ページ、資料請求フォーム、問い合わせボタンなどを目立つように設置し、ユーザーに具体的な行動を促す
- スマホ対応: 多くのユーザーがスマートフォンからWebサイトを閲覧することを意識し、モバイルフレンドリーな設計を行う
ポイントとしては出口から逆算して作っていくこと。入口から作ってしまうと、出口を作るまでにせっかく来てくれた見込み顧客を逃します。しっかりと見込み顧客が出口に来てくれる設計をしていきましょう。
注意点4:各種デジタルマーケティングの特徴を知っておく
デジタルマーケティングには、SEO対策、コンテンツマーケティング、ソーシャルメディアマーケティング、メールマーケティング、リスティング広告など、様々な手法が存在します。
実際にこれらをすべて実践してきた私の判断を表にしています。
対策 | 不可欠な資源 | 即効性 | 持続性 | 興味度 |
---|---|---|---|---|
SEO対策 | 時間 | × | 〇 | 〇 |
YouTube(動画) | 時間 | × | 〇 | 〇 |
コンテンツ | 届ける媒体(他の施策と組み合わせ) | × | 〇 | 〇 |
メルマガ・LINE | 届ける媒体(他の施策と組み合わせ) | × | 〇 | 〇 |
コミュニケーション能力 | × | △ | × | |
画像センス | × | △ | × | |
リスティング広告 | 予算 | 〇 | × | 〇 |
SNS広告 | 予算 | △ | × | △ |
それぞれの特徴やメリット・デメリットを理解せず、闇雲に手法を導入 しても、効果は期待できません。
【対策】
- 各手法のメリット・デメリットを理解: それぞれの特性を理解した上で、自社のビジネス目標やターゲット、予算などに合わせて最適な手法を選択する
- 複数の手法を組み合わせる: 相乗効果を狙い、複数の手法を組み合わせることで、より効果的なデジタルマーケティング戦略を構築する
注意点5. SEO対策の過信:長期的な視点と最新情報のアップデート
SEO対策:検索エンジン対策のこと。ブログを書いて検索の上位を狙う。
「SEO対策さえやっておけば、勝手に集客できる」
このような甘い考えは捨てましょう。SEO対策は、すぐに効果が出るものではありません。
- Googleのアルゴリズムアップデート: 検索エンジンのアルゴリズムは常にアップデートされており、以前は有効だったSEO対策が、今は通用しないケースも少なくありません。
- 競合サイトの存在: 同じキーワードで上位表示を目指す競合サイトは多数存在し、常に競争に勝ち抜いていかなければなりません。
【対策】
- 最新情報収集: SEOに関する最新情報を常に収集し、常にアップデートしていく
- 内部対策: Webサイトのコンテンツ内容やHTML構造を改善し、検索エンジンに評価されやすくする
- 外部対策: 他のWebサイトから良質な被リンクを獲得し、Webサイトの信頼度を高める
- コンテンツSEO: ユーザーにとって有益で質の高いコンテンツを作成し、検索エンジンの評価を高める
- ブラックハットSEOの回避: 検索エンジンのランキングを不正に操作するブラックハットSEOは、ペナルティを受ける可能性が高いため、絶対に避けましょう。
SEOのメリット
- 見込み顧客が集まる
- 広告費がかからない
- コンテンツ(記事)を作っておけば、夜中でも見てもらえる
- 1記事だけでも相手の心に響けば購入に繋がる
- 東京以外は上がりやすい
SEOのデメリット
- 即効性は無い
- Googleのアルゴリズムに左右される
- コンテンツの質を求められる
- 東京は難しい
- 健康系は難しい
メリットは広告費をかけなくても見込み顧客が24時間集まること。反対にデメリットはブログやオウンドメディアを作るまでに時間がかかることです。時間がかかることを絶対に理解しておきましょう。
SEOで重要なE-E-A-T
【Google品質評価ガイドライン:E-E-A-T】
品質評価者ガイドラインの最新の更新: EAT は、経験に対して追加の E を取得します
https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t
- Experience(経験値)
- Expertise(専門性)
- Authoritativeness (権威性)
- TrustWorthiness (信頼性)
最初のExperience(経験値)は2022年12月15日に追加された情報です。2022年以前までは、専門性・権威性・信頼性を重視するという内容でしたが、経験値も重視することをGoogleが伝えています。
実際に製品を使用したり、実際に場所を訪れたり、人が経験したことを伝えたりするなど、コンテンツがある程度の経験に基づいて作成されたこともコンテンツに示されていますか? あなたが本当に最も大切にしているのは、目前のトピックについて直接の人生経験を持っている人によって作成されたコンテンツである場合があります.
https://developers.google.com/search/blog/2022/12/google-raters-guidelines-e-e-a-t
今日からできる最低限のSEO対策
- キーワードを選ぶ
- タイトルとメタディスクリプションにキーワードを入れる
- 見込み顧客が読みたくなる記事を書く
私は上の3つを取り入れてSEO対策をしています。
内部リンクを張り巡らせる、被リンクを獲得する、など他にも対策はいろいろありますが、今のSEOは小手先だけでは上位になりません。SEO対策と他の対策も合わせて行動していきましょう。
関連記事:キーワード選定が難しい?SEO歴5年の私が伝えるキーワード選定法
注意点6. SNS疲れ:戦略なき運用は逆効果
ソーシャルメディアは、正しく活用すれば、顧客との距離を縮め、共感や信頼を獲得できる強力なツールです。
メディア | 特徴 |
---|---|
本名登録。 ビジネスに関係している人が多め。他のSNSよりも企業の代表が使っている確率が高い。真面目な投稿が多い。 | |
匿名性が高い。 投稿内容は、最新・マニアックなものが多い。他にも、普段言えない怒り、笑える話など。Twitterの内容がTVニュースのネタになるほどスピード感が早い。最新の情報を得たいなら注目。 | |
女性が多い。男女比4:6。 画像が主役のため、ファッションやコスメを探す人が多い。 検索機能が搭載される予定で注目。 | |
YouTube | 意外と利用者の年齢層が広い。 YouTuberと呼ばれるエンタメ層から、ファッション・コスメ、ガジェット系、ビジネス系など幅が広い。購買意欲を高める力が強い。 |
LinkedIn(リンクトイン) | 完全にビジネス向けSNS。他の一般ユーザーが入っているSNSとは違い、会社や仕事に関する投稿をしてもまったく嫌がられない。(ビジネス向けなので) |
ライブ配信(各種アプリ) | 投げ銭(おひねり)が目的。 まだビジネス利用者は少ない印象。何気ない話からゲーム配信まで投稿内容は多岐にわたる。YouTubeより配信者との距離が近い。 |
しかし、明確な戦略を持たずに運用 してしまうと、
- 時間ばかりがかかる
- 効果が実感できない
- 炎上のリスク
など、ネガティブな側面が目立つように…。
【対策】
- 目的・目標設定: どのような目的でSNSを活用するのか、具体的な目標を設定する
- ターゲット選定: 誰に情報を届けたいのか、ペルソナを明確にする
- 情報発信: ターゲットにとって有益で魅力的なコンテンツを配信する
- コミュニケーション: ユーザーからのコメントやメッセージに真摯に対応し、双方向コミュニケーションを心がける
- 効果測定: フォロワー数やエンゲージメント率などの指標を定期的にチェックし、改善につなげる
- 炎上対策: 炎上リスクを理解し、事前に対策を講じておく
注意7. 100%売れる広告はない
「広告を出していますが売れません。」とご相談いただくことがあります。広告は100%クリックされますが、100%売れるものではありません。
SEOやSNSは人を集めるのに時間がかかります。広告はかかる時間を短縮しているだけです。時間を買っているだけなので、商品が売れるかは別の話です。
ターゲット選定、ペルソナ選定、コンセプト作成の基礎の作業は絶対に必要です。地味な作業なので飛ばしてしまう人も多いですが、広告を出す前にもう一度振り返ってみましょう。絶対に必要な部分です。
詳しくはこちらの記事にも書いてあります。⇒WEBマーケティングって何するの?失敗しない手順5つ!
注意点8.コンテンツマーケティングの挫折:継続は力なり
コンテンツマーケティング:相手にとって価値ある記事や動画を作成し、購入やファン化につなげるマーケティング手法
ブログ記事、YouTube動画、SNSの投稿。すべてがコンテンツです。
「コンテンツマーケティングは、すぐに効果が出ない…」
確かに、コンテンツマーケティングは、長期的な視点 に立った取り組みが必要です。
しかし、質の高いコンテンツを継続的に発信 することで、
- SEO効果: 検索エンジンからの流入増加
- ブランディング: 専門知識やノウハウを発信することで、信頼感や権威性を獲得
- 顧客とのエンゲージメント: 有益な情報を提供することで、顧客との繋がりを強化
など、様々なメリットが期待できます。
【対策】
- ペルソナ設定: 誰に情報を届けたいのか、具体的な顧客像を明確にする
- キーワード選定: ターゲットユーザーが検索する可能性の高いキーワードをリサーチする
- コンテンツプラン: 網羅性と一貫性を意識したコンテンツプランを作成する
- 質の高いコンテンツ: ユーザーの検索意図とニーズに応える、有益で魅力的なコンテンツを作成する
- コンテンツの拡散: SNSやメールマガジンなどを活用し、作成したコンテンツを幅広く拡散する
- 効果測定と改善: アクセス解析などを元に、効果が出ているコンテンツ、改善が必要なコンテンツを見極める
注意点9. BtoB企業のホワイトペーパー軽視:成約率を高める強力な武器
ホワイトペーパー:特定のテーマに関する専門知識やノウハウをまとめた資料 のことで、見込み顧客へ “無料” で提供します。
BtoBビジネスにおいて、ホワイトペーパー は、リード獲得や顧客育成に非常に効果的なツールです。
【対策】
- 顧客の課題解決: 顧客が抱える課題や疑問を明確化し、それらを解決できるような有益な情報を盛り込む
- 専門性の高い内容: 信頼できる情報源として、専門性の高い内容にする
- 読みやすさ: 図表やイラストなどを活用し、わかりやすく読みやすいデザインにする
- ダウンロードしやすい: Webサイト上で、見つけやすく、ダウンロードしやすい場所に設置する
- リード獲得: ホワイトペーパーダウンロードと引き換えに、メールアドレスなどの顧客情報を取得する
注意点10. デジタルマーケティングは孤独な戦いではない:社内理解と協力体制
「デジタルマーケティングは、マーケティング担当者だけが取り組めばいい」
このような考えは、大きな間違いです。
デジタルマーケティングを成功させるためには、社内全体で理解を深め、協力体制 を築くことが重要です。
営業の仕事がなくなるのでは?
デジタルマーケティングを始めると心配の声が上がります。
- WEBから発注されたら営業の意味がなくなる
- 営業してあと1歩だった企業が、WEBからの発注になり営業の成績に響く
デジタルマーケティングは営業を支援するツールであり、敵対する関係ではありません。
例えば成約率の高さでいえば直接の営業が最強です。
◆成約率の高い順番
直接の営業>電話・ビデオ通話>動画>音声>文章
WEBの強みは、遠隔地だろうと夜中だろうと興味がある人にリーチして、興味を高めるものです。
営業とWEBはお互いに補完しあえるものです。協力しあえばお互いに楽になります。会社の評価制度の問題は、上司に対応してもらいましょう。
【対策】
- 社内教育: デジタルマーケティングの重要性や最新トレンド、成功事例などを共有する
- 部門間連携: 営業部門や顧客サポート部門など、関連部署と連携し、顧客情報を共有したり、連携して施策を実施する
- 外部パートナー: 専門知識やノウハウを持つ外部パートナーと連携し、より効果的なデジタルマーケティング戦略を実行する
注意点11.情報公開に怯えすぎる:顧客の疑問に寄り添う
コンテンツを作りたいが、「情報を出したくない」と考える人が多いです。
企業秘密を書く必要はありません。しかし、どこにでもあるような情報を書かれても、まったく心に響かないのも事実です。
大企業や有名企業であれば「イメージ画像」や「雰囲気」で問い合わせは来るでしょう。ただし、知らない企業の、よく分からない商品について問い合わせをしたいと思える人はいません。
情報を出せないと考えている場合は、他社は情報をどのくらい出しているのか確認してから戦略を考えましょう。
注意点12.値段をライバルに見られるのは当たり前
情報と同じように、値段を出したくない人も多いです。
まったく値段が分からないものをあなたは買いますか?
お客さんの立場だったら値段が書いてある方が親切ですよね。
とはいえ、見積もりしなければ値段が分からない商品もあります。そんなときは、○○円~と最低価格を買いたり、Aの場合○○円、Bの場合××円と目安を書いておきます。
会社員時代の話…
取引先から「だいたいいくらなの?」と聞かれることが多くありました。製造部署に聞いてみると「素材や発注時期で変わるから分からない」。
当時の私はそのまま回答してしまい、取引先からお叱りをいただいたことは忘れられません。
取引先が聞きたいのは「素材や時期によって違ったとしても、今、どんな素材ならいくらなのか」「10万円なのか、30万円なのか、はたまた100万円なのか」という目安です。
顧客視点で対応するために、絶対に目安を書いておきましょう。
「3万円くらいかと思っていたら30万円だった」となったらお互いに時間の無駄です。3万円のお客さんも逃したくないなら、○○なら3万円~、××なら30万円~と記載しましょう。
値段が出ていないサイトは、「問い合わせさせないサイト」ですので頭に入れておきましょう。
(もちろん会社の方針もあるので、しっかりと方針を固めておきましょう)
注意点13.ITリテラシー(情報モラル)の高い人材を配置
企業ホームページは「企業の意見」
WEBでの発信は世界中に届くので、企業の発言と同じです。いまだに炎上(悪い意味で盛り上がってしまうこと)をさせてしまう企業はあります。
例えば、がむしゃらに働いたことがある人は、要注意です。無意識に「がむしゃらに働くべき」と価値観を押し付けてしまう可能性があります。
「残業は当たり前」「今どきの人は自分から動かない」などと安易に書いてしまうと、「会社として残業を推奨している」「丁寧な指導をしない企業」と認識されます。
企業の想いを伝えるのは重要ですが、時代錯誤な考え方は炎上の元ですので注意しましょう。そのために「炎上はさせない+しっかりと発信できる」バランスの良い人を執筆担当や編集担当に配置します。社内だけでは難しいと感じるなら、信頼できる人に代行してもらいましょう。
ちなみに・・・
炎上を恐れすぎて発信ができない企業も多いです。実際に発信し始めると分かりますが、最初は誰にも見られません。炎上したくてもできません。ちょっと頑張ったくらいでは、見てもらえないのでご安心ください。
注意点14.画像や文章の無断使用はNG
意外と多いのが、無断で他社の画像や文章を使ってしまう企業です。悪気がなくやっていますが、盗みですのでご注意ください。(著作権侵害で罰則もありますので本当にやめましょう)
引用する場合は、引用元を明記してリンクを貼ります。
不安な時は許可を取りましょう。大丈夫かな?と感じたら手間でも即問い合わせをします。
また、「事例を使わせてもらうときはお客様の許可を取っているか」「お客様の許可を取っていない場合、特定できないように変更できているか」「社外秘の内容は含まれていないか」なども大事ですのでご注意ください!
注意点15.持続できる施策を行うこと
持続可能な施策が、一番効果が高い
持続可能な施策を考えて実行しましょう。「このくらいできるはず」で計画を立てるしまうと95%失敗します。
例えばブログを書こうと決めた場合…
- 1日2時間ならデジタルマーケティングに使える
↓ - 1記事5時間くらいあれば書けるだろう
↓ - 1週間でブログ記事を2記事書けるはず
↓ - 月に8記事書けるはず!
この計画で行くと、おそらく月に0~1記事です。なぜなら予想以上にあなたのやることが多い&時間がかかるからです。
- 検索キーワードを決めるだけで5時間使う
- 1記事書くのに10時間かかる
- ブログ以外の他の仕事も舞い込む
- お客さんから別件で質問が来る
- 上司や同僚から聞いてもいないアドバイスが来る(笑)
- 方向性に悩み始めて1週間経過
- まだ結果が出ていないので、自分自身も周りも重要さを理解していない
- 急ぎの案件があればブログは後回し
進まない原因は山ほどあり、1か月はあっという間に過ぎます。
では、どうしたらよいのか?
ゆとり計画を立てる
1日2時間使える=2時間分のデジタルマーケティングができる、という考えは止めましょう。
計画通りに進まないのが基本。
私なら、2時間ある場合、1時間分の仕事+ゆとり1時間。1時間分だけの作業ができると考えておきます。ゆとり1時間に何も予定が入らなければラッキーなので全力で作業します。
まずはブログやSNSを1つ投稿してみて、どのくらい時間がかかるかを確認が必要です。
注意点16.締め切りを決める
計画はゆとりでも、締め切りは作るのがポイントです。発信になれていない場合、投稿するのに抵抗があります。何度も書き直しても、これでいいのか不安になります。
「これを世の中の人が見るなんて恥ずかしい」「質が低いのではないか」
まずは発信してみないと話が進みません。思っているだけでは伝わりません。まずは公開ボタンを押すところから始まります。
「〇〇日の××時にブログ公開する」と周りに宣言しておくと必死にやるのでおすすめです^^
注意点17.代行でマーケターを雇うなら信頼できる相手を選ぶ
社内で時間が取れない場合、代わりにコンテンツを作成してほしいですよね。代行でWEBマーケターを雇うときにも注意点があります。
- 継続的に代行してくれるか?
⇒継続できない施策は意味がない - 自社の商品について、勉強する気があるか?
⇒表面だけのコンテンツでお客さんは来ない - SEOで検索で「上位」になり、「販売」したことがあるか?(アクセス数ではない)
⇒ビジネスに本当につながっているか - SNSで「販売」「集客」した実績があるか?(フォロワー数ではない)
⇒ビジネスに本当につながっているか - 他人の悪口や誰かを煽る(あおる)方法で集客をしていないか?
⇒炎上商法はブランドを傷付けるので絶対にやめましょう
検索対策でも、SNS対策でも、量ではなく質が重視されています。
残念ながら質の低いコンテンツを作成する人はいます。見極めは難しいですよね。ポイントとしてはあなたがやりたい施策で実績があるか、そして、人柄が社風に合っているのかを見ていきましょう。
WEB活用後の集客効果の事例
注意点が多くて、イヤになってしまった人もいるかもしれません。しかし、成功したときのデジタルマーケティングの集客効果は素晴らしいので最後にお伝えします。
- リスティング広告×学習塾…広告から成約しているお客様でした。もっと改善したいと相談。LPのライティングを改善、繁忙期の2カ月間に100件の問い合わせ獲得(東京)
- SEO対策×美容エステ…最初はWEBからの申し込みがゼロ。ユーザーのことを考えたブログ構成・記事執筆で月に30件の新規獲得(大阪)
- SNS×セミナー講師…SNSの売り込まない戦略で20人参加。さらにファン化に成功(オンライン)
- MEO単体×飲食店…お店の規模が小さく、デジタルマーケティングをする余裕がないので、簡単にできるMEOで狙ったキーワードで上位表示。2.5万表示/月間。新規顧客獲得。(東京)
- SEO対策×NPO法人…SNSから問い合わせ1件。他の団体からデジタルマーケティング指導依頼獲得。(大阪)
他にもメルマガを使用したり、SNS広告を使うなどで様々な結果が出ています。
まとめ:中小・個人がデジタルマーケティングするときの注意点17選!失敗しないための秘訣 集客効果や事例付き
最後までお読みいただきありがとうございました。
目立つことが本当に良いのか?派手なパフォーマンスは本当に必要なのか?目立つ発言に振り回されて疲れている人を見かけたため、今回のコンテンツを作りました。
アクセス数やフォロワー数が多くても、売上とは関係ありません。
それよりもマーケティングで大切なのは、ユーザーにどうしたら満足してもらえるかを探ることです。デジタルマーケティングをする側が主役ではありません。常にユーザーが主役だと分かれば、成功への道は一歩近くなります。
WEBは魔法ではないので急に結果は出ません。しかし魔法ではないからこそ誰もが工夫したらできるものです。もっとデジタルマーケティングを楽しんで、3年後、コツコツやってよかった~と一緒に盛り上がりましょう!^^
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